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Megaphone
今はまさに「Megaphoneの時代」と言っても言い過ぎではないかと思えるほど、大声が飛び交う社会である。広場や様々な集会施設などは、そのどちらでも喧騒が聞こえない所がないだろう。群衆達、または群衆達に伝達する目的にも利用もするが、別の場合には、詐欺など不謹慎な犯罪にも利用されている場合がある。
ある日、作業室に古くて汚いMegaphoneが発見されて、じっと眺めて数多くの想像や衝動を得たが、愚かな広告の全体的なツールの象徴としてMegaphoneを設定することになった。メガホンは、その性質上、音を増幅して、広域の公共心理に大きな影響を及ぼしている。まず扇動を助長して群衆心理を形成することになる。今日、多くの政治家たちが、また、形は異なるが、SNS等メガホンと同様の方法、または、より効果的かつ機能的な方法を利用したり、また他の場合恥知らずの犯罪にも利用がされることもある。社会が多様化すればするほど、このような増幅技術は、さらに機能的に開発されて、効率的な方法で使用される。扇動や大衆心理の助長に、これらのサウンドアンプが利用されるという仮定の下では、そのことを素材に置換して酒の中のチェリー(Cherry)や、まるで腫れもののように肉厚で愚かに描写され、泥のようなモデルにされた各種のMegaphonePrototypeの模型と、また腐食され、汚染されてくたびれたメガホンの形態にしてみた。そして、その虚偽の事実の結果として鐘(Bell)とハサミムシ(Earwig)のコレクションを設定して、騒がしい動きと乱舞(Wild dance)の結果を演出してみた。人間の歴史と同じくらい古い心理の操作現象を認識してから、古い墓から出てきた土偶と似たメガホンで記述を試みることで、仮想的な時間の遺物で作り出した。
結果的に愚かな人間の心理操作能力を嘲笑したり、事実を対象物に変えて表現するにいたった。今後、さらに洗練されたメガホンのモデルを膨大な数に多く製作して貝塚(Shell mound)の形態の設置作品も試みて、小さいながらも様々なカラーの実物模型や、音が私の小型Modelの拡声器の集合体に壁の作品(Tableau)や立体作品(Cubic)を多様に作って音響効果とも組み合わせてみることにした。そして喧騒を離れ、山奥でも聞くことができる鳥の鳴き声や虫の声も聞こえるようにして瞑想と熟視の造形物にしていきたいと思っている。
金 漢國, Kim Hankook



Megaphone



Megaphone Cherry



Megaphone


<素材>
Super sculpey(スーパースコルピ)、Alginate casting(エルジョネイトキャスティング)、Epoxy(エポキシ)、メガホン実物(Megaphone Object)、Bells、Earwigs

<手法>
Pigment Print、Fine Art Paper 230g UKUltra Chrome Ink on Archival Fine Art PaperAcid free Epson Ultra Chrome K3 Ink
金 漢國
1954
韓国・江陵生まれ
1977
弘益大学美術大学絵画科 卒業
1986
弘益大学大学院西洋画科 卒業
1995,1999,2007
大韓民国美術大展 審査員
1997〜1998
フランスのパリ国立装飾美術学校 交換教授
(ENSAD, Ecole Nationale Superieuredes Arts Decoratifs)
2002
アジアビエンナーレ審査員 (アジアビエンナーレ, バリ, インドネシア)
2007
ハンギョレデジタル映画学校 修了
2011〜2012
国立江陵原州大学芸術体育大学 学長
1988〜2019
国立江陵原州大学美術学科 教授
2019〜現在
国立江陵原州大学 名誉教授
【個展】
1984
第1回版画展(ユンギャラリー・ソウル)
1986
第2回版画展(ファサラン・ソウル)
第3回Drawing展(ウジョン美術館・ソウル/ イェメック美術館・江陵)
1987
第4回版画展(ス画廊・ソウル/ イェメック美術館・江陵)
1990
第5回版画展(ギャラリードンスンアートセンター・ソウル/イェメック美術館・江陵)
1993
第6回絵画展 Metamorphosis-Chi(文芸振興院美術会館・ソウル)
1997
第7回絵画展 IDENTITY(ギャラリー2000・ソウル/梨花美術館・江陵)
1999
第8回絵画展 Projection-Trace(イヴギャラリー・ソウル/ミンギャラリー・江陵)
2000
第9回絵画展 流動形成FLUID(Posco美術館・ソウル)
2002
第10回絵画展 流動形成FLUID(バクヨンドクギャラリー・ソウル)
2004
第11回版画展 關東八景石版画展(ラインアートギャラリー・江陵)
2008
第12回版画展 鏡浦八景石版画展(江陵美術館・江陵)
2012,2013,2014
ソウルモダンアートショー(aTセンター・芸術の殿堂・ソウル)
2015
第16回絵画展・映像・辟邪(朝鮮日報美術館・ソウル)
2017
第17回絵画展 仰視図(DOKA Contemporary Arts・東京・日本)
2019
第18回絵画展 Megaphone(DOKA Contemporary Arts・東京・日本)
【グループ展・国際展】
'83絵画展(青年美術館・ソウル)
美術の祭典・東京展(上野美術館・日本)
韓日現代美術展(美術会館・ソウル/福岡市美術館・日本)
第3回青年作家展(国立現代美術館企画・ソウル)
釜山青年BIENNALE(釜山市民会館・釜山)
大田'87青年TRIENNALE(大田市民会館・大田)
現代美術招待展(国立現代美術館・果川)
韓国現代美術-21Cの予感(トータルギャラリー企画・ソウル)
動く美術館(国立現代美術館)
第16回エコール・ド・ソウル(クァンフン美術館・ソウル)
EROTIC ART展(ギャラリーミン・江陵)
ソウル現代版画大展(ソウル市立美術館・ソウル)
'92現代美術招待展(国立現代美術館・果川)
アジア現代美術展(東京都美術館・上野の森美術館・東京・日本)
'92 IAAソウル記念展(芸術の殿堂・ソウル)
韓国の現代版画40年展(国立現代美術館)
韓国知性の表象展(朝鮮日報美術館・ソウル)
神話 - その永遠の夢(ギャラリーヘレン・ソウル)
ソウル定都600周年記念ソウル国際現代美術祭(国立現代美術館・果川)
韓国現代絵画-50年眺望展(ソウル新聞創刊50周年記念・ソウルギャラリー・ソウル)
韓国のイメージ展(ウズベキスタン大使館)
第7回バングラデシュ・ビエンナーレ(ダッカ・バングラデシュ)
韓国のイメージ展(イオテセンター・ニュージーランド)
東方からの提案展(Casal Sollelic・パルマ・スペイン)
一時代の錬金術のぞき(釜山市立美術館・釜山)
Art Complex / Art Therapy(ギャラリーK.H・ソウル)
第14回大韓民国絵画大展(国立現代美術館・果川)
第10回インドのTriennale(Lalit Kala Akademi・ニューデリー・インド)
国際友好美術交流展富山(富山県民会館・富山・日本)
4カ国の国際交流美術展(デブレツェン・ハンガリー)
日本鳥取県・韓国江原道交流美術展(鳥取県民文化会館・日本)
ソウル現代美術ローマ展(Casa dell'architettura・ローマ・イタリア)
SALAD BOWL(Crecloo Art Gallery・ニューヨーク・アメリカ)
インターチェンジ2/2005(国立美術学校・シドニー・オーストラリア)
東方の光 - 江原道と現代美術(イルヒョン美術館・養陽)
ソウルオープンアートフェア(コエックス・ソウル)
アート・バイ・ジュネーブ国際アートフェア(ジュネーブ・スイス)
ホットアートバーゼル国際アートフェア(バーゼル・スイス)
スコープアートショー国際アートフェア(ニューヨーク・アメリカ)
アートシカゴ国際アートフェア(シカゴ・アメリカ)
スコープバーゼル国際アートフェア(バーゼル・スイス)
ソウルモダンアートショー(aTセンター・ソウル)
ソウルモダンアートショー(芸術の殿堂・ソウル)
日韓美術交流展7 + 7(日本文化院・ソウル)
Sincerity 14 + 14(韓日現代美術展2016・駐日本韓国文化院・東京・日本)
※すべての作品画像の二次利用及び無断転用は堅くお断りします
−Megaphone−
金 漢國
2019年11月14日(木)〜11月23日(土)
13:00 - 19:00 (最終日は16:00まで)
DOKA Contemporary Arts
〒107-0062 東京都港区南青山7-1-12
TEL : 03-3407-3477
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