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−線への移行と展開− (80年代)
 現代美術画壇にあって浜田浄は極めて質の高い作品を次々と発表してきました。
高質で硬質な画家であることは多くの美術館にパブリックコレクションとして納められていることでもわかります。美術界に少なからぬ影響を与え一部の美術ファン、コレクターから根強く支持されてきました。
・・・・が、多作で流行の波に乗った作家とは異なり一部の美術愛好家・コレクター以外にはその作品と直に触れ、入手する機会が少なかったことも事実です。

 このたび南青山『土火』現代美術−DOKA Contemporary Arts−では1980年代の作品を集め、当時の「線による表現への移行とその後の展開」をコンセプトとして今日に至る浜田浄の軌跡を作家と共に振り返り、作品をご紹介いたしたく存じます。
身近に作品をお持ちいただく新たなファン作りの機会でもあります。

 自身の内世界と、社会との接点を模索し続けてきた浜田浄にとって、絵画は言葉にしきれない感覚を表現するための手段でもあり、 本展において浜田浄の描く透明感はその場の「空気」と良く調和し、以前からのファンの目にも新鮮なものとして映るものとご期待ください。
浜田 浄
【作家プロフィール】
1937年、高知県大方町に生まれる。1961年多摩美術大学卒業。
一条の線が画面を切るようなシンプルな版画作品から鉛筆でオールオーバーにドローイングを繰り返すコンセプチュアルでインスタレーション色の強い作品、幾重にも色が重ねられた表面をカッターナイフ等で削り繊細で濃密な画面構成を見せる現在の作品シリーズなど、その営為は常に新鮮な実験精神に満ちている。

受賞歴:マイアミ国際ビエンナーレ(1977年) クラコフ国際版画ビエンナーレ(1978年) 日本現代美術展(1979年・1981年) 西武美術館版画大賞展(1981年) ジャパンアートフェステイバル'81(1981年)等で受賞する。

文献:2002年浜田浄作品集(1973−2001年)
美術館主催の企画展に出品:「日本現代版画21人」展(1979年・クリーブランド美術館) 「日本の版画」展(1980年・85年・栃木県立美術館) 「近代日本の美術―1945年以後―」展(1982年・東京国立近代美術館) 「現代の白と黒」展(1986年・埼玉県立近代美術館) 「グレヘン国際版画ビエンナーレ日本現代版画特別展」(1989年) 「線の表現―目と手のゆくへー」(1991年・埼玉県立近代美術館) 「リアルな美術・幻影の美術」展(1993年・東京都美術館) 「版画の1970年代」展(1996年・松濤美術館) あるサラリーマンコレクションの軌跡―戦後日本の場所―」展(2003年・周南市美術博物館・三鷹市美術ギャラリー・福井県立美術館) 「高知の美術150年の100人展」(2003年・高知県立美術館)

コレクション:東京国立近代美術館・、東京都現代美術館・クラコフ国立美術館・栃木県立美術館・ブリジストン美術館・上野の森美術館・大阪府立美術センター・高知県立美術館
−線への移行と展開− (80年代)
浜田 浄
2006年11月1日(水)〜11日(土)
11:30am - 7:00pm (日曜休廊)
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〒107-0062 東京都港区南青山7-1-12
TEL : 03-3400-4470
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